デイケアの送迎中、ふと車窓から目を向けると、春の訪れを感じる景色が広がっています。
桜の枝には淡いピンクの花が咲き、利用者さんとの会話も弾みます。「昔、お花見に行ったがね」「今年はどこまで咲くやろか?」と、春の思い出話が次々と飛び出します。
一面に広がる菜の花畑は、まるで黄色い絨毯のよう。遠くにはビニールハウスが並び、「この辺の野菜は美味しいとよね」「昔は畑仕事をしよったなぁ」と、地元ならではの話題にも花が咲きます。
ご自宅の玄関先には、春の彩りを添える猫柳が手すりに飾られています。「この花、何て名前ですか?」と尋ねると、「猫柳ていうとよ」と懐かしそうに教えてくれました。こうしたちょっとした会話も、心を和ませるひとときです。
青空の下、大きく白い花を咲かせるのは木蓮。純白の花が空に映え、車窓から眺めるだけでも「きれいやね~」「春はやっぱりいいねー」と自然と笑顔になります。
行き帰りの何気ない風景の中に、季節の移ろいを感じる送迎時間。利用者さんたちとの会話が膨らみ、春の訪れを一緒に楽しんでいます